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何事も緊張してしまうとうまくいかない。
ましてやいざ本番というときほど、力を発揮したいものであるから、うまくやろうとして余計な力がはいり、自分の力を十分発揮することができない。
特別に力を発揮しようとするから発揮しなくなるのである。
なにも考えずに、例えば素のとき、遊び半分で唄を歌ってみたときなど我ながら感心するほど味わい深くすばらしい唄が歌えたりするものです。
だから本番というときこそ素の状態であるべきでまた、リラックスして無駄な力を入れない、天地に身を任せ悠々とこなせばいいのである。

北斎 富岳三十六系「尾州不二見原」

北斎 富岳三十六系「 駿州大野新田」
江戸時代の日本人は、優れた身体の状態であったと言われています。
ほとんどの人が現代でいうと達人級の身体能力を持っていたようです。
江戸時代の浮世絵を見てみましょう。絵に描かれている人物は、身体運動の専門家から見れば、とんでもなくハイレベルな身体の使い方をしているということです。
浮世絵
浮世絵に描かれている絵を観ても本当に美しさを感じる。

広重 東海道五十三次「日坂」

北斎 富岳三十六系「江都駿河町三井見世略図」
建物を造る職人も優れた技術を持っている、それだけではなくあらゆる分野で達人級の職人がそこらじゅうにいたためでしょう、光り輝くような世界であったようです。
人びとの身体使いが優れているから、文化も高いレベルまで到達していたという考え方もあります。

菱川師宣筆「見返り美人図」
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